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ロンリーナイト

彼氏と金がほしい26歳喪女の独り言です

知らない景色を見てみたい

と、痛烈に思う日々が続いており、いかにこのごろの生活が会社と自宅の往復で終わっているのかを実感する。

 

いちおう本屋に寄ったり、外食をしてみたり、映画を眺めたり、したんだけれど、たぶんそういうことじゃない。
わたしが求める「知らない景色」とは、もっと未知なるものだ。

わたしの勤める会社は都内のはずれのへんてこりんなところにあって、まあ、でも、それなりに便もいいほうで、その気になれば渋谷新宿池袋あたりにくりだすことはむずかしくない。
でも、家の方向とは真逆のそこに、仕事おわりにいっちょ行こうか、とはあんまり思えない。
帰るの遅くなるとねむたくなるし。お金、ないし。ていうかそれが一番デカイ。お金がない。
家とは真逆の方向へいくには、運賃がかかる。
しかも、わたし、定期とか持っていないから、そこから自宅に戻るにもやっぱり運賃がけっこうかかる。
そうのを考えてしまうと、もうどこにも行かんで、電車5分、徒歩20分の会社と自宅の往復を選んでしまう。

行ったことはあるけどあまり知らなくて、学生時代にとおっておきたかったな、という街がある。
吉祥寺だ。
わたしは人生をほとんど山手線だけで終えているので、それいがいの路線の乗り方とか、駅とか、なんだかよくわからない。
吉祥寺という駅へいくには、どこのなに線に乗るべきかもわからなくて、それはほとんど恐怖にちかい。
知らないことはこわいし、それでいて恥であり、さらけ出すことがむずかしい。
だから、「吉祥寺へいこう」などと思うことはなく、見たいライブなどのおりに仕方がなく降りたことが数回ある程度だった。


ただ、「吉祥寺へいきたい」と思うことが、たまにある。

 

いまもそうだ。
たぶん吉祥寺にいったからといってなにがあるわけでもなく、ちょっと心惹かれるあれやこれや、わたしの生活圏にはないそれやこれやが落ちているばかりで、きっと楽しみ方をしらない、世界をしらない、どこになにがあるかがわからない、そして調べるのも億劫なわたしに100パーセント楽しめるかといったら、そうじゃないと思う。
ぶっちゃけていうとべつに吉祥寺じゃなくて、下北沢でもよければ巣鴨でもいい、見知らぬ、わたしの生活圏(ちなみに品川から横浜あたりまで)にない空気に触れられたら、それはきっと、なんでもいいのだ。

あと、ふしぎなのは、「誰かと一緒じゃいやだなあ」と思うことで、ひとりで知らない街をうろうろしてみたいのだった。
未知なるものはおそろしい。
ひとりで知らない街を歩くなんて、想像するだけで背筋がふるえるほど寒気がするのだけれど、そういうワクワクと紙一重のゾクゾクを摂取したくて、たまらない。

 

やりゃあいいじゃん、と書いていても思うのだけれど、なんにせよ運賃すらケチる人間には冒険の権利すら与えられないので、わたしは今日もひとり、あまり知らない土地に思いを馳せるのだ。